2026年10月18日日曜日

懐かしき我が家

 
明るい陽射しに包まれた前庭 変わらぬ佇まいが待っていました

 旅行直前、マーガレットさんが亡き夫の元へ。羊牧場での温かい笑顔はまさにカウラへの帰郷でした。思い出の家を前に寂しさが募ります。見守っているであろうお二人への感謝を胸に祈りの歌声を響かせます。

縁の下の力持ち

最高の音色を引き出すために鍵盤と向き合う

 演奏会当日、誰よりも早くホールに入りピアノを調律するのが団員の大石です。至高の響きを求める彼の姿を見るにつけ、かつてこの重責を担ってくださっていた指揮者の升本弘先生の背中が浮かびます。自ら音の土台を築いていた先生の計り知れない労力と愛情。時を経た今、その見えない献身にただ尽きせぬ感謝が込み上げるのです。

2026年10月17日土曜日

日本人戦没者墓地

異国の地で手厚く祀られた日本人戦没者の墓地

真の和解を象徴し隣接する豪州兵の白い墓標

 豪州NSW州の「カウラ日本人墓地」は、1944年の『カウラ事件』の犠牲者ら520名以上の日本人が眠る唯一の公式戦没者墓地です。故オリバー市長ら市民の尽力で整備され、平和と友好の象徴となっています。日豪の兵士が隣り合う姿は、両国の真の和解の証です。

Our hometown !

2年の月日を飛び越え 再会の歓喜が咲き誇る

 アデレードからキャンベラを経て、バスで2時間。音楽の旅の原点であり、心安らぐホームタウンである終着地カウラへ辿り着きました。 1977年から見守ってくださる方々や、世代を超えて受け継がれる温かい笑顔が私たちを待っていました。 明日はこの街がくれた奇跡に万感の感謝を込め、全身全霊のコンサートをお届けします。

A Special Gift

両合唱団の誇りを紡ぐあたたかな記念品

お揃いの首元に笑顔の花が咲く

 別れの朝、冷え込む空気のなかでいただいたプレゼントは、両合唱団の絆を刻むエンブレム入りのマフラーでした。首に巻くと、その真心によって全身がじんわりと温まるようでした。力強く両手を握り合い、言葉は拙くとも「ありがとう」「また会おう」という思いは言葉の壁を越え、表情や手の温もりから確かに心が通い合いました。

別れを惜しむ掌から 言葉以上に通い合う互いの熱い鼓動

オタマトーン

指先でそっと触れてみる テーブルを囲む小さな探検隊

 ロベサルの学校へ持ち込んだ「オタマトーン」。最初は怪訝な顔をしていた子どもたちも、「きらきら星」を奏でた瞬間に目を輝かせました。互いに譲り合いながら音を響かせる姿は微笑ましく、言葉を持たない奇妙な楽器が国境を越えて心を通わせてくれた瞬間でした。

黒い音符の不思議なフォルムを、じっと見つめて観察中

2026年10月16日金曜日

ゴールデンの輝き

積み重ねた歳月が奏でる優しい調べ

 アデレードで聴いたジョンさんの歌声は、金星のように圧倒的な光を放っていた。後に幾度も共演し、寝食を共にするとは思いもしなかった。時を経て再会し「もう昔のようには歌えない」と笑う彼。だが出だしの一瞬で老いのかげりは吹き飛んだ。色褪せない輝きと威厳ある響きの前では、私の37年など短いプレリュードに過ぎない。偉大な先達の底知れぬ力に、ただ畏敬の念を抱いた。