2026年10月14日水曜日

さよならフェザーストン

 

 フェザーストン事件の記念碑と同じ敷地内にある第一次世界大戦の記念碑は、「フェザーストン軍事訓練キャンプ(Featherston Military Training Camp)」の跡地を示すものです。第二次世界大戦で日本人捕虜収容所となる前、この広大な敷地は第一次世界大戦時にニュージーランド最大級の軍事訓練キャンプとして使用されていました。
 つまり、現在のこの場所は、「第一次大戦でヨーロッパ戦線へと旅立っていったニュージーランド兵の記憶」と、その数十年後に同じ場所で起きた「第二次大戦での日本人捕虜の悲劇」という、二つの大きな戦争の歴史が交差する非常に重要な場所となっています。
 私達はそれぞれの追悼の碑に『How Grest Thou Art」「海」を献歌として捧げてまいりました。ホストファミリーのMarcas Harveyさんのバグパイプの別れの時をつげました。本当にお世話になり、ありがとうございました。



ネルソン音楽芸術センター


 ネルソンでのコンサートは、ニュージーランド国内で最高の音響を誇ると言われる「ネルソン音楽芸術センター」で行われました。私たちのコンサートにはピアノや雛壇の配置など細かなこだわりがあるのですが、若いホールマネージャーの方は、その一つひとつに終始笑顔で親身に対応してくださいました。そのおかげで、私たちは最高の環境で気持ちよく歌うことができました。
 終演後、心からの感謝を込めて握手を交わし、CFのバッジをお贈りしたところ、大変喜んでくださり、私にとっても非常に嬉しい思い出となりました。そしてコンサートは多くの方々に支えられて成り立っていると実感しました。(斎藤) 

2026年10月13日火曜日

私のお手本


  2年ぶりの再会でしたが、空白の時間はすぐに埋まりました。2004年からフェザーストンでお世話になっているホストファミリーのヴァルさんとグレアムさん、私のお手本となるご夫婦です。
「初めて会った時はまだ2歳だったのに!」と私の娘の写真を見て笑い合い、約20年にわたる交流の温かさを改めて実感しました。最近はライフスタイルに合わせ、少し小さな家へ引っ越したそうです。身軽に変化を楽しむエネルギッシュな一面と、心からリラックスさせてくれる穏やかなお人柄。その魅力があるからこそ、「また会いに行きたい」と強く思うのです。(三瓶)

さよならネルソン


 午前7時空港に集合。あっという間の三日間。長すぎず短すぎずというのが私たちの旅の流儀。
ロビーでNow is the hourを見送りの皆さんと肩を組み一緒に歌い、名残惜しさを残しつつお別れをしました。
今日はネルソン空港で8時半に搭乗。ウエリントン、メルボルンを経由してアデレードに大移動。
20時頃にオーストラリアのロベサルに到着予定です。(吉田)




2026年10月12日月曜日

Let's Party !

 


 恒例の歓迎パーティー。
芸達者なネルソン男声合唱団の面々が歌にダンスに大いに盛り上げてくださいました。
最初は気後れしていた団員も気がつけばしっかり踊り歌い、あっという間に夜はふけていきました。(吉田)



Concert at Nelson


 エメラルドグリーンの海と涼やかな風に包まれたネルソン。陽気な地元の人々に迎えられ、地元の日本人合唱団「響」とネルソン男声合唱団、そして私たちのコンサートが幕を開けました。
 「響」による美しい『日本の四季』メドレーで満席の会場が日本の空気に染まると、ネルソン男声合唱団はマオリの曲『タラキヒ』で圧倒的な迫力をみせます。私たちはシューベルトの『美しき水車屋の娘』を披露し、続く湯山先生のピアノソロでは、スタインウェイが奏でるバッハの調べが会場を優美に包み込みました。後半のワールドソングでは、私たちがマオリの曲を歌うと客席から大歓声が。そして日本の四季を巡るラストステージ、終曲『早春賦』を歌い終えると、感動的なスタンディングオベーションが巻き起こりました。
 フィナーレの合同ステージでは、升本弘先生編曲の『想い出をありがとう』を共に歌い、最後は固く握手。旅のテーマ『ソング・アンド・スマイル』の楽譜を全団員いプレゼントすると満面の笑みが溢れました。ネルソンの人々と音楽で深く結びついた、幸せな一日でした。(吉田)








サクラガーデン


 この場所は、私たちとって、歌を通じた平和と友好の象徴とも言える大切な場所です。この地で1943年、日本人捕虜とニュージーランド兵が衝突し、両国に多くの犠牲者(日本人48名、NZ兵1名)を出した痛ましい「フェザーストン事件」が起きました。戦後、日系企業の支援で跡地に慰霊公園の整備が計画されましたが、戦争の深い悲しみの記憶から、当初は地元との話し合いや名称決定が難航していたと伺っています。私たちが現地への訪問を始めたのは、期せずしてそのような時期でした。私たちは音楽をお届けし、言葉の壁を越えた交流を続けてきました。美しく楽しい時間を共有する中で、地元の方々が少しずつ心を開いてくださるのを感じました。
 私たちの常任指揮者である升本弘先生が、地元コミュニティへ「平和と和解の象徴としての公園づくり」の願いをお伝えし、その後、皆様の寛容な歩み寄りにより、「サクラガーデン」の名称が正式に決定いたしました。公園には犠牲者を悼む68本の桜が植えられています。
 長年の歩みを経て、2016年に私たちが名誉市民として迎えられ、両国の架け橋として尽力した升本先生が2017年に「NZメリット勲章」を受章されたことは、合唱団として身に余る光栄です。サクラガーデンは、地元の方々の寛容な心と、関わったすべての人々の平和への願いが結実した場所です。私たちはこれからも歴史を心に刻み、音楽を通じた友好の絆を大切に育んでいきたいと願っています。(吉田)