「カウラ」とはもちろん、私達が1977年以来、2年ごとに訪れているオーストラリアの町です。
「班長会議」とは集団脱走を行うか否かを決めた、まさに歴史を作った会議のことです。
演劇を観るのは20数年ぶりですが、心を弾ませて下北沢ザ・スズナリに向かいました。
150程の席は満員。
迫真の演技に引き込まれて、2時間半があっという間でした。
カウラ事件をテーマとして女子学生が映画を作ると言うストーリー。
ただ史実を辿るものと思っていたのですが、現代の若者から観たカウラ事件を描いていました。
脱走が決まる前から終わるまでを一度撮り終えた後、「もう一度撮り直したい」と言った学生達の想いに打たれました。
それは戦争体験のない世代にとって、共通の思いです。
正直、カウラ事件という重いテーマは演劇に相応しいのか?、と言う疑問を持っていました。
しかししっかりとした主張がありました。
実際に脱走に参加された方も観て、大絶賛されたそうです。
私は10数回、カウラに行っています。
カウラという町についてもっともっと多くの人に知って欲しい。
事件のことだけでなく、カウラの人たちのあたたかさを知って欲しい。
そう願っています。
公演は24日まで続くそうです。
是非お勧めの一作です。
詳細は燐光群のHP(http://rinkogun.com/index.html)をご覧下さい。(智)
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