演奏旅行の余韻がまだまだ冷めやらぬ10月26日。私達は横浜の日産スタジアムに集まった。ラグビーNZ代表オールブラックス(ABs)を迎えての試合。このタイミングに観戦できるのは本当に幸せなことだった。
ブラスバンドの演奏に合わせて、スタンドで両国国歌を高らかに歌い心が踊った。それは訪問したあたかも各地で歌った時のような心持ちだった。
ハカが披露され会場のボルテージは最高潮に達した。日本代表がトライを先行して幸先の良いスタートを切ったが、力の違いは明らかで、厳しい試合結果であった。それもまた2027年に豪州で開催されるW杯で桜を咲かせるための糧となるに違いない。
何より嬉しかったのは、ニュージーランドのホストファミリーと共通の話題を持てたこと。試合前からメール交換が始まり、それは帰宅後にも続いていた。欧州遠征でのABsの劇的勝利をお祝いすると、瞬時に返信があった。遠く離れていても心は繋がっていることを実感し、幸せを噛み締めている。次は我らが日本代表の勝利を喜び合いたい。(斎藤)