カウラにお別れを告げる朝は日本人戦没者墓地に集まります。オーストラリア兵に向けて讃美歌「God be with you till we meet again」。日本人墓地には「海」を献歌しました。
たくさんのホストファミリーと関係者の方々に見守られ、祈りを込めた歌声は、やさしく空に舞い上がっていくようでした。
フラッグポールの周りに皆が輪になり手を繋ぎ、Auld Lang Syne(蛍の光)を歌います。旅の移動のスピードに心がついていかず、それぞれの街に置き去りにしてきた気持ちもこの歌に込めました。
バスはキャンベラに向かって発車し、永遠に変わらないのではと思えるようなカウラの風景を、皆放心したように眺めていたのです。 (吉田)
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