お別れの朝は戦没者墓地に集合しました。
ここには日本人捕虜の大規模な脱走事件で亡くなった、オーストラリア兵と日本兵、オーストラリア各地で亡くなった日本人戦没者が埋葬されています。
オーストラリア兵の墓前には讃美歌 "In the sweet by and by"。
日本人戦没者の碑には「故郷」を献歌し、団員一人一人が墓前に花を手向け、祈りを捧げました。
私達のコンサートツアーの原点は、ここカウラにあります。
升本先生は、40年前ここにきて、オーストラリア人の持つ、日本人には無い何かを感じられた。
それは単純な優しさや愛という言葉で表現できない、無償の思いやりである。
とおっしゃいます。
自国に犠牲者が出たにも関わらず、この地に日本人墓地を設立させたカウラ市民の思いは、まさにそれを集約させたものだと感じます。
この地でしか知りえない戦争の事や、オーストラリア人の精神は、私達が日本の方々に伝えなければならない。
その責任を果たすため、二年後の再訪を誓いました。(吉田)
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