2024年10月5日土曜日

南十字星の夜





 フェザーストンでの演奏会が終わりました。連日の本番にも関わらず、皆一生懸命声を出しました。この地の方だけではなく、これまで訪問した街からも何人も駆けつけてくださいました。
 ここではなぜだか、日本の曲を歌うと、とても喜ばれます。曲が終わるのが待ちきれないような拍手が起きます。

 最後のステージの前に、ネルソン同様、NZ国歌を歌いました。私たちは愛するこの国への尊敬と平和への祈りを込めて歌います。会場の全員が一斉に起立し、一緒に歌います。
 そして君が代。この地この会場で君が代を歌うとは、いったい誰が想像できたでしょうか。それをこの街の方々は受け入れてくださった。長い年月とたくさんの人たちの想いの全てが降りそそがれた瞬間のように感じました。

 コンサートの最後に在NZ日本国大使の大澤氏から、升本先生に賞状が贈られました。
「貴殿はわが国、ニュージーランドとの相互理解及び友好親善に寄与し、その功績顕著なものがあります。ここに深甚なる敬意を表するとともに表彰します」

 升本先生はリハーサルのときに、「俺たちはどんなところに行っても音楽をやっているんだ」と仰っていました。今日も私たちは先生の指揮についていくのに必死。こうした姿が、NZの方々との繋がりを強めているとしたら、これほど幸せなことはありません。 (大石)

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